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きっかけ

mogu book(2010年4月~)の第1回目から、本の引用をベースに話をするということを始めました。
ですが、口頭で話をすると、誰かが話しすぎてしまったり、まったく話さない人もいて、バランスが崩れるということがわかりました。
初めてテーマで本を持ち寄った時に、未読の本の引用箇所がわからないため、紙に書き出してもらいました。

その後、「いい話ができた」ということで終わるのではなく、何か書くことで残せないかということや、引用を介した言語化に関心が向き、試行錯誤を続けたことが、この手法をまとめたきっかけです。



引用と言語化

本の感想について話す、もしくは、本を紹介する、という会は多くあると思います。

最初は「1冊の本を読んだ後に、同じ本を読んだ人と話したい」というシンプルな動機で始めたのですが、
だんだん、本そのものより、本の引用を通じてその人の考えが語られることに興味を持ち始めました。
これは私自身があまり話をするのが得意ではないからということもあります。

引用からなぜそのフレーズに引っかかったのかを言葉にしてみる、それを共有する、結果元の読み方も変わっていく、という一連のプロセスが味わい深いと思います。